こんにちは、店長「蘇武」です。
みなさん、凸版印刷(とっぱんいんさつ)という言葉を聞いたことはありますか?
大手印刷会社の社名にもなっているこの「凸版印刷」ですが、最も歴史が古く原理が単純な印刷方式のことでもあります。凸版印刷は、分かりやすく言ってしまえば普段みなさんが使っている印鑑と同じ原理で印刷する方式です。
表面に凸凹のある版の「凸部分」にインキを乗せて紙に転写します。この原理を使って転写するものには、先程も述べました通り印鑑や木版画があり、活版印刷などが凸版印刷に当たります。
凸部分にインキを乗せて圧力をかけて紙に転写するので、輪郭がくっきりした力強い文字を印刷することができます。ですがその反面、紙に直接力が加わるので、シワの原因になったり、印刷面がヘコんでしまうことがあります。また、版面が平らなので、写真などの連続諧調表現をきれいに表現することが出来ず、小さな文字などもつぶれてしまうことがあります。
現在では主に名刺・シール・ラベルや、弾力のある樹脂凸版を使用したフレキソ印刷による段ボールなどの印刷にもちいられていますが、1970年代ごろからDTPの普及とともに減少の一途をたどっているそうです。
ちなみに「マージナルゾーン」という言葉を聞いたことはありますか?「マージナルゾーン」は印刷した画像や点のふち(縁)に生じるインキの濃い輪郭のことです。版の凸部分に着いたインキを紙に写すとき、中央のインキが圧力によって外に押し出されるため画像部分の周りにインキの濃い輪郭ができます。このマージナルゾーンは凸版印刷の大きな特徴で、シャープなイメージを与える要因になっているそうです。
